「健康経営に取り組む!」
とは言うものの、何を足がかりにして良いものか苦慮するところです。
今回は、ひとつのツールとして「事業所カルテ」の活用をご検討してはいかがでしょうか、というお話です。
全国健康保険協会の一部の支部においては、事業所単位で従業員の医療費や健康度を把握することができる資料(「事業所カルテ」や「事業所健康度診断カルテ」、「企業健康度カルテ」など、呼称は様々です。)を作成し、無料で提供しています。
事業所様が、「事業所カルテ」を事業所内の健康づくりを含めた健康増進・保持に役立てていただくことにより、病気休職者等の増加による生産性の低下を防ぎ、企業の収益性向上の一助になります。
いわゆる労災保険のメリット制のような保険料の軽減制度ではありませんので、職場の健康増進・保持が推進されても、事業所が納める健康保険料が直接的に減額される訳ではありません。
しかしながら、健康経営・健康職場の実現は、従業員のモチベーション向上、社内コミュニケーションの活性化、豊かな職業生活の実現による退職者の減少、企業価値の向上による優秀な人材の確保等、多くのメリットがあります。
あらゆる取組はその成果や結果が目に見えないと長続きしないものです。見える化されたツールとして「事業所カルテ」の活用はいかがでしょうか?