厚生労働省は、時間外労働などに対する割増賃金が支払われていないことを是正指導した結果について、取り纏めたうえで公表しています。
これは、全国の労働基準監督署が、労働者からの申告等に基づいて、企業へ積極的に監督指導を行った結果です。また、監督指導の対象となった企業は、賃金不払残業の解消に向けた取組を行っています。
是正企業数:約1,350企業
支払われた割増賃金合計額:約99.9億円
対象労働者:約93,000人
割増賃金の未払いは、当該労働者やその家族の経済的な損失にとどまらず、労働コストを違法な手段で抑えて市場における競争を行うという不公正な行為でもあります。
労働基準監督署による是正に向けたより一層の取組を期待します。